ガリアーノ、マルジェラのアーティスティックディレクターを退任か?

いま、ファッション界で話題となっているJohn Galliano(ジョンガリアーノ)がマルジェラを去るのではないかという情報。

2014年10月に就任しもう少しで10年が経過しようとしており、一つの区切りなのではないかというもの。SNSを中心に話題となっているのでこれを機に今一度ジョンガリアーノの経歴からマルジェラでの功績を振り返っていこうと思います。

目次

ジョンガリアーノとは

出典:https://www.bbc.com/

デザイナーとしてのキャリア

デビュー当初は、ジャケットをボトムに使った「さかさまの服」や裏返しに着たデザインなど、アヴァンギャルドさが話題を集め、1985年のロンドンコレクションでデビューするとデリケートなバイアスカットのドレス、オーダーメイドのスーツは高い評価を獲得。しかし、高く評価される独創的なセンスとは裏腹に「売れない服」という烙印を押され前衛的すぎたデザインは、当時ミニマムファッションやグランジファッションが主流なのに対し50年代風の煌びやかなスタイルとテーラリングにこだわり続けた服は「売れる服」という意味では受けが悪く苦戦を強いられた。

しかし、その手法・創造力は高く評価されており1995年GIVENCHY(ジバンシー)が自身のブランドを引退。後任デザイナーとして、ガリアーノが大抜擢され、英国人デザイナーとしては初めてフランスのオートクチュールメゾンを率いることに。1996年10月にはジャンフランコ・フェレの後を継いで、Christian Dior(クリスチャンディオール)のデザイナーに就任。ガリアーノの活躍もあり、ディオールのプレタポルテ部門の売上げは驚異的にアップしました。

ガリアーノ期のChristian Diorの代表作

1.サドルバッグ

2018年から現アーティステック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリによって新たに解釈され現在でもディオールのアイコニックなバッグとして受け継がれています。

2.ニュースペーパー

出典:https://lofficielthailand.com/

2000年春夏のオートクチュールコレクションで発表された「ニュースペーパー」モチーフ。

ドレスやニュースペーパー柄のサドルバッグは希少価値が高く中古市場でも高い人気を誇っています。2020年にはダニエル・アーシャムとのコラボレーションでキム・ジョーンズが再解釈したニュースペーパー柄のスニーカーやバッグなど様々なアイテムが展開されたことも話題となりました。

3.トロッター柄

トロッター柄はディオールの2001年秋冬コレクションで発表されたロゴが全面的に描かれたモノグラムのラインです。 ディオールといえばトロッターと言われるほど人気のあるラインでしたが、徐々に人気が低迷していき2006年に廃盤となりました。

2017年に、ディオール初の女性アーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリによって発表された「ディオール オブリーク」。一面にブランドのモノグラムロゴをデザインし以前リリースしていたトロッター柄をリバイバルしたアイテムは海外セレブなどが着用し大ヒットを飛ばしました。この、リバイバルの影響とY2Kの流れからトロッター柄のアイテムが再評価され二次流通でも需要が高まっています。

Maison Margielaへの就任

2011年2月、パリのカフェで隣に座ったカップルに対して反ユダヤ主義的発言をし、クリスチャン・ディオールおよび自身の名を冠したJohn Galliano(ジョン ガリアーノ)を解雇されてしまいましたが、3年後の2014年にマルジェラのクリエイティブ・ディレクターに抜擢。これまで少し玄人向けのブランドでしたが、ガリアーノが就任以降はロゴや四つ糸を大胆に使用し商業的に大成功を収めました。

ガリアーノ期のMaison Margielaの代表作

1.5AC

2016年秋冬コレクションのランウェイで初登場した5ACはジョンガリアーノが手掛けた初のハンドバッグコレクション。タグをあえてだしタグのついたライナーを中にしまうと台形のシルエットに変わるなどの工夫がされており遊び心あるバッグです。

2.グラムスラム

出典:https://www.vogue.co.jp/

18年春夏のランウェイで登場したジョンガリアーノが提起する「アンコンシャス グラマー」の概念が反映されたアイコンバッグ。上質なラムスキンに柔らかい雲や枕のようなシェイプとキルティングディティールが特徴的です。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。圧倒的なディオールでの成功から2011年絶頂期からの解任。マルジェラへの抜擢などをさらっとお伝えさせていただきました。最初に言っている退任については噂レベルでOTBの会長も現段階では否定しておりますので今後の展開を見守りつつ今年の9月にはガリアーノのドキュメンタリー映画も公開予定なので楽しみに待ちましょう。

また、一点だけ気をつけてほしいのが人気があるうえに偽物が多く存在していることです。上記であげたサドルバッグやディオールオブリーク、5ACやグラムスラムなどは購入の際は特に気をつけてください。これはまた別の日に詳しく書かせていただきます。

BETTER CALL BROSKIではアヴァンギャルドなデザインが特徴的なガリアーノ期のディオールから古い、新しい関係なくマルジェラに関しましては買取を強化しております。シーズンを精査ししっかりと査定させていただきますのでいつでもお気軽にご相談くださいませ。

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